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チキンラーメンの話

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  • 01 インスタントラーメンに懸ける
  • 02 瞬間油熱乾燥法の発明
  • 03 「チキン」の秘密
  • 04 チキンラーメンのうつりかわり

03「チキン」の秘密

完成した世界初のインスタントラーメンは、「チキンラーメン」と名付けられました。味の決め手は、チキンスープ。ここにも、多くの人に愛される秘密があります。

「チキン」スープの理由

発売当時のチキンラーメン

チキンラーメンパッケージ

安藤の息子・宏基はチキンが苦手だったにもかかわらず、鶏ガラでとったスープで作ったラーメンは喜んで食べたそうです。それを見た安藤は、インスタントラーメンのスープをチキン味にしよう、というアイデアを思いつきました。
考えてみれば、洋の東西を問わず、チキンのスープは古くから料理の基本となる味です。フランス料理でも中華料理でも、基本となるスープにはチキンを使っています。安藤の選択は理にかなったものだったのです。

特定栄養食品に認可された「チキン」ラーメン

まだ日本人の栄養状態が完全ではなかった時代のことです。チキンラーメンの需要が爆発的に増加した頃、ある女性から「チキンラーメンを食べて肌につやが出てきた」という内容の手紙が安藤のもとに届きました。また「チキンラーメンを食べると精がつく」という評判も、安藤の耳に入っていました。「これは何かあるぞ」そう考えた安藤は、国立栄養研究所にチキンラーメンの栄養分析を依頼することにしました。
実は、当時のチキンラーメンには、地鶏を丸ごと圧力釜で煮詰めたスープを使っていました。分析の結果、そのトサカや肋骨のガラから、コラーゲンをはじめとするさまざまな栄養成分が抽出されていることがわかったのです。この栄養分析結果を得て、当時の厚生省は、チキンラーメンを妊産婦の健康食品として推奨しました。翌1960年には、チキンラーメンにビタミンB1、B2が添加されるようになり、厚生省から「特殊栄養食品」との認可を受けたのです。


チキンラーメン
チキンラーメンという名前の由来は?

家族総出で製品づくりをしているとき、合い言葉のように飛び交っていたのが「チキン」という言葉でした。大事な役割を果たすスープがチキンで作られていたために、「チキンのスープを運んできて!」など、安藤は絶えず「チキン」「チキン」と叫んでいました。製品名を決める際も自然の成り行きで、シンプルで覚えやすい「チキンラーメン」となったそうです。

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